こんにちは!かなこです。
今回は、ビール工場見学&テイスティングツアーという、ビール好きにはたまらないイベントに参加してきたので、そのレポをお届けします!
参加したのは、バルセロナを代表するビールの一つ、Estrella Damm(エストレージャ・ダム)の工場見学+ 製造元のDamm社のビール5種類をテイスティングできるツアー。バルセロナで愛されるその魅力に迫るべく、張り切って参加してきました。
結論から言うと、とっても満足&お得感のあるツアーだったので、おすすめです!もし皆さんがバルセロナに訪れる機会があったら、ぜひ参加してほしいです♪
ツアー概要
Estrella Dammの公式ホームページで情報をチェック!
ツアーは、Old BreweryとEl Prat Breweryの2種類から選べます。私が参加したのは、El Prat Brwery(近々Old Breweryの方も行ってみたい、、、!)。価格は大人1人12ユーロでした(2023年9月当時)。言語は、スペイン語、カタルーニャ語、英語の3つから選べます。
また、申込の際に注意事項が記載されたメールが送られてくるので、必ず読んでから参加してくださいね!(私が参加した時は、パスポートの持参や、同行者のリストを事前送付するよう書かれていました)
いざゆかん!
バルセロナの中心部からメトロで約1時間〜1時間半ほど。最寄りのParc Nou駅に到着して15〜20分ほど歩くと、工場が見えてきます。
集合場所を探してぐるっと工場の周りを歩いていると、そびえ立つタンクが!モルトの香りがして、「ついに、キタ!」とテンションが上がります。
ツアーの様子
集合
工場の入り口(セキュリティチェック)に集合。私が参加した際には、15人ほど参加者がいました。パスポートチェックと点呼が終わったら、いよいよ中に入れます。
Estrella Dammの歴史とこだわり
まず案内されたのは、入り口近くの建物。階段を登り、かつてのコントロールルームに案内されました。部屋の正面にコントロールパネルがあります。
今はスクリーンと椅子も設置されています。ここで担当の方がDamm社の歴史や製法を解説してくれたり、映像を見たりしました。
私は特に、Estrella Dammがどのように生まれたか?という話を興味深く聞きました。
創業者の一人である、August Kuetzmann Dammは、1870年台初頭に、普仏戦争から逃げるべくアルザスからバルセロナに移住。ブリュワーだったAugust はバルセロナでビールを作るも、「苦すぎる」と不評でした。当時のバルセロナではワインが好まれており、ビールはあまり飲まれていなかったためです。
それでも試行錯誤を続けたAugustは、米を加えることで甘みのあるビールの開発に成功。それが人気を博し、今日も愛されるEstrella Dammが生まれました。2023年現在も、当時と同じレシピを利用しているそうです。一口に「ビール」といっても、その場所の食文化・気候などによって、好まれるものが異なります。Augustの試行錯誤が、現在のDamm社につながっていると思うと、感慨深くなりました。
ちなみにDamm社は、現在数十種類のビール+ビール以外の飲料を醸造しており、2022年度には18億7600万ユーロ(日本円で約3000億円:2023年10月8日のレートを元に換算)を売り上げています。
また、入ることはできませんでしたが、この部屋の右にはブリューハウス(麦汁を製造する所)が見えました。
工場へ移動 ※写真撮影NG
品質管理・セキュリティの関係からか、私たちが見れたのは、コントロールセンターと瓶詰め/ボトル殺菌を行う場所のみでした。工場内は撮影NGだったため、写真はありません。ただ、2023年にはビールの製造量が64万キロリットルに到達する見込みという工場は圧巻でした。
ペアリング
工場見学が終わると、ついにペアリングタイム!Damm社の造るビールに囲まれながら、ビールを楽しむことができます。
今回テイスティングできたのは、以下の五種類。担当の方がそれぞれのビールの特徴を解説してくれます。以下の写真の左から順番に紹介しますね!
①Malquerida(ビアスタイル:フレッシュレッド)
ハイビスカスを使って造られた、鮮やかな赤が印象的なビール。オレンジピールも加わり、華やかな香りが楽しめます。苦味が少なく、スッキリ飲めるビールです。
②Estrella Damm(ビアスタイル:ピルスナー)
1876年に作られた、Damm社の始まりのビール。ちなみにこのEstrella Dammは、酒税の関係から、国内流通用と輸出用でアルコールの度数が異なるとのこと。ラベルに「ORIGINAL」と書かれていれば、国内流通用・創業当時のレシピで造られたビールです。
③COMPLOT IPA(ビアスタイル:IPA)
スペインでは、ここ2〜3年(2020年前後)でIPAが飲まれるようになったため、軽めのビールに慣れているスペイン人でも飲みやすいよう、一般的なIPAと比べても苦味を少なくしているそうです。個人的には、「毎日でも飲めるIPA」という感じがして、とても気に入りました。
④DUET(ビアスタイル:サワーエール)
3つ星レストラン:El Celler de Can Rocaのシェフ、ロカ兄弟と共同開発したビール。原材料にブドウを使っており、白ワインを思わせる味。リンゴやブドウのフルーティーさと、酸味を感じます。
⑤Equilar(ビアスタイル:インペリアルスタウト)
ここまでの4種類のビールとは違い、もったり&コクのある黒ビール!まるでチョコレートを食べているような、しっかりとした甘さが口に残ります。
まとめ
今回は、バルセロナを代表するビール、Estrella Dammの歴史やおいしさの秘密に迫ることができました!初めてEstrella Dammを飲んだ時から、「なんかほんのり甘い。原材料に米?なんで米を入れる必要があったのだろう?」と思っていたので、その歴史がわかってスッキリ。
また、Estrella Dammだけでなく、IPAやスタウト、ワインのようなビールなど、さまざまな種類のビールを楽しめました!(これで12ユーロ、、、お得すぎる、、、!)一つの会社が、全くキャラクターの違うビールを造っていることにびっくり。今後も、Damm社のビールに注目していきたいと思います!
皆さんも、スペイン・バルセロナに旅行の際は、ぜひ訪れてみてください!
また、Estrella Dammは日本でも購入できます。もしこの記事を見て「Estrella Dammを飲んでみたいな〜!」と思われた方がいらっしゃったら、ぜひ購入してみてください!
PS.お土産のビールもたくさん買いました!