バルセロナでビール工場見学!Estrella Dammの秘密に迫る

スペインビール

こんにちは!かなこです。
今回は、ビール工場見学&テイスティングツアーという、ビール好きにはたまらないイベントに参加してきたので、そのレポをお届けします!

参加したのは、バルセロナを代表するビールの一つ、Estrella Damm(エストレージャ・ダム)の工場見学+ 製造元のDamm社のビール5種類をテイスティングできるツアー。バルセロナで愛されるその魅力に迫るべく、張り切って参加してきました。

結論から言うと、とっても満足&お得感のあるツアーだったので、おすすめです!もし皆さんがバルセロナに訪れる機会があったら、ぜひ参加してほしいです♪

テイスティングした5種類のビール。2023年10月撮影。

ツアー概要

Estrella Dammの公式ホームページで情報をチェック!

ツアーは、Old BreweryEl Prat Brewery2種類から選べます。私が参加したのは、El Prat Brwery(近々Old Breweryの方も行ってみたい、、、!)。価格は大人1人12ユーロでした(2023年9月当時)。言語は、スペイン語、カタルーニャ語、英語の3つから選べます。

また、申込の際に注意事項が記載されたメールが送られてくるので、必ず読んでから参加してくださいね!(私が参加した時は、パスポートの持参や、同行者のリストを事前送付するよう書かれていました)

いざゆかん!

バルセロナの中心部からメトロで約1時間〜1時間半ほど。最寄りのParc Nou駅に到着して15〜20分ほど歩くと、工場が見えてきます。

El Prat工場には19つの建物があり、面積は120,000平方メートル + 30,000平方メートル。上記に加え、未使用の場所が30,000平方メートルがあるとのこと。合計すると、東京ドームの4〜5つ分の大きさです!2023年10月撮影。

集合場所を探してぐるっと工場の周りを歩いていると、そびえ立つタンクが!モルトの香りがして、「ついに、キタ!」とテンションが上がります。

2023年10月撮影。

ツアーの様子

集合

工場の入り口(セキュリティチェック)に集合。私が参加した際には、15人ほど参加者がいました。パスポートチェックと点呼が終わったら、いよいよ中に入れます。

2023年10月撮影。

Estrella Dammの歴史とこだわり

まず案内されたのは、入り口近くの建物。階段を登り、かつてのコントロールルームに案内されました。部屋の正面にコントロールパネルがあります。

2023年10月撮影。

今はスクリーンと椅子も設置されています。ここで担当の方がDamm社の歴史や製法を解説してくれたり、映像を見たりしました。

2023年10月撮影。

私は特に、Estrella Dammがどのように生まれたか?という話を興味深く聞きました。

創業者の一人である、August Kuetzmann Dammは、1870年台初頭に、普仏戦争から逃げるべくアルザスからバルセロナに移住。ブリュワーだったAugust はバルセロナでビールを作るも、「苦すぎる」と不評でした。当時のバルセロナではワインが好まれており、ビールはあまり飲まれていなかったためです。

それでも試行錯誤を続けたAugustは、米を加えることで甘みのあるビールの開発に成功それが人気を博し、今日も愛されるEstrella Dammが生まれました。2023年現在も、当時と同じレシピを利用しているそうです。一口に「ビール」といっても、その場所の食文化・気候などによって、好まれるものが異なります。Augustの試行錯誤が、現在のDamm社につながっていると思うと、感慨深くなりました。

ちなみにDamm社は、現在数十種類のビール+ビール以外の飲料を醸造しており、2022年度には18億7600万ユーロ(日本円で約3000億円:2023年10月8日のレートを元に換算)を売り上げています。

また、入ることはできませんでしたが、この部屋の右にはブリューハウス(麦汁を製造する所)が見えました。

2023年10月撮影。

工場へ移動 ※写真撮影NG

品質管理・セキュリティの関係からか、私たちが見れたのは、コントロールセンターと瓶詰め/ボトル殺菌を行う場所のみでした。工場内は撮影NGだったため、写真はありません。ただ、2023年にはビールの製造量が64キロリットルに到達する見込みという工場は圧巻でした。

ペアリング

工場見学が終わると、ついにペアリングタイム!Damm社の造るビールに囲まれながら、ビールを楽しむことができます。

2023年10月撮影。

今回テイスティングできたのは、以下の五種類。担当の方がそれぞれのビールの特徴を解説してくれます。以下の写真の左から順番に紹介しますね!

2023年10月撮影。

Malquerida(ビアスタイル:フレッシュレッド)
ハイビスカスを使って造られた、鮮やかな赤が印象的なビール。オレンジピールも加わり、華やかな香りが楽しめます。苦味が少なく、スッキリ飲めるビールです。

Estrella Damm(ビアスタイル:ピルスナー)
1876年に作られた、Damm社の始まりのビール。ちなみにこのEstrella Dammは、酒税の関係から、国内流通用と輸出用でアルコールの度数が異なるとのこと。ラベルに「ORIGINAL」と書かれていれば、国内流通用・創業当時のレシピで造られたビールです。

COMPLOT IPA(ビアスタイル:IPA)
スペインでは、ここ2〜3年(2020年前後)でIPAが飲まれるようになったため、軽めのビールに慣れているスペイン人でも飲みやすいよう、一般的なIPAと比べても苦味を少なくしているそうです。個人的には、「毎日でも飲めるIPA」という感じがして、とても気に入りました。

DUET(ビアスタイル:サワーエール)
3つ星レストラン:El Celler de Can Rocaのシェフ、ロカ兄弟と共同開発したビール。原材料にブドウを使っており、白ワインを思わせる味。リンゴやブドウのフルーティーさと、酸味を感じます。

Equilar(ビアスタイル:インペリアルスタウト)
ここまでの4種類のビールとは違い、もったり&コクのある黒ビール!まるでチョコレートを食べているような、しっかりとした甘さが口に残ります。

2023年10月撮影。

まとめ

今回は、バルセロナを代表するビール、Estrella Dammの歴史やおいしさの秘密に迫ることができました!初めてEstrella Dammを飲んだ時から、「なんかほんのり甘い。原材料に米?なんで米を入れる必要があったのだろう?」と思っていたので、その歴史がわかってスッキリ

また、Estrella Dammだけでなく、IPAやスタウト、ワインのようなビールなど、さまざまな種類のビールを楽しめました!(これで12ユーロ、、、お得すぎる、、、!)一つの会社が、全くキャラクターの違うビールを造っていることにびっくり。今後も、Damm社のビールに注目していきたいと思います!

皆さんも、スペイン・バルセロナに旅行の際は、ぜひ訪れてみてください!

また、Estrella Dammは日本でも購入できます。もしこの記事を見て「Estrella Dammを飲んでみたいな〜!」と思われた方がいらっしゃったら、ぜひ購入してみてください!

PS.お土産のビールもたくさん買いました!

2023年10月撮影。

参考文献

Damm increases invoicing by 26% to 1,876 million
The company positions itself as a global group within the be...
タイトルとURLをコピーしました